マイクロ法人と個人事業主の事業内容(業種)は別に設定しましょう。
新たな事業を始めてもいいですし、今の事業を分類・分割するというやり方もあります。
ちなみに、僕のマイクロ法人では新しい取り組みをいろいろ試すつもりなので、事業内容もそれを想定して設定しました。
この記事では、マイクロ法人の事業内容について解説いたします。
1) マイクロ法人とは
規模の拡大を目的としない、従業員が1人または家族のみの会社のことです。
マイクロ法人は1人または家族のみの会社なので、働き方としてはほとんどフリーランスと変わりません。
個人事業主に加えマイクロ法人も運用する事で、「社会保険料の最小化」と「法人と個人事業主の両方の控除適用」を始め、さまざまな節約効果が得られます。
マイクロ法人は基本的に個人事業も継続し二刀流で運用する事で成立します。
個人事業から法人成りして、法人一本でやっていくのとは違います。
二刀流マイクロ法人を全般的に詳しく知りたい方は、下記のブログをご覧ください。
2) マイクロ法人と個人事業主の事業内容(業種)は別にする
マイクロ法人と個人事業主のそれぞれを運用するため、事業内容もそれぞれ別々に設定する必要があります。
「実働しない、または実働の意志がない会社」もNGです。
今後持続していく意志のある事業内容を設定しましょう。
節税・節約に注目していた方は、事業内容を考えていなかったということもあるでしょう。
実は僕もそうでした。
以下ではマイクロ法人の事業内容の考え方についてご紹介できればと思います。
3) 事業内容(業種)は何にする
新事業を始めるとなると、ハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、法人の事業内容は千差万別です。
小さい事業でも持続し収益をあげていれば法人としてなんの問題もありません。
言い方を変えると、スモールスタートでも持続・拡大の意志のある事業内容を設定すればいいのです。
以下でいくつかマイクロ法人の事業内容について考え方をご紹介いたします。
定款に記載された事業目的以外の事業を行う場合は、変更手続きが必要になります。
変更手続きには、時間もかかりますし、費用として登録免許税3万円が必要になります。
定款の事業内容は、自分が始める可能性のある事業内容を全て網羅できる内容にしましょう。
3)-1 今の事業を分類・分割する
まず簡単な考え方として、実働中の個人事業内容を分類する方法です。
例えば個人事業で、せどり、ブログ、知り合いヅテの仕事、で収入を得ていたとしたら、いずれかの1つか2つをマイクロ法人の事業内容に設定するなどです。
これは、今の仕事を分類できる方に限ります。
また収入の振込先を変更するなどの調整も発生します。
うまいことマイクロ法人に割り当てられる事業内容があるなら問題ないと思います。
3)-2 新しい事業を始める
マイクロ法人は、大きい事業よりもスモールビジネスをスタートする事に向いています。
例えば、初期費用を少なく抑える事ができる「情報通信・インターネット」関連は新規事業としておすすめです。
ちなみに僕は、せどりやブログなどやれそうなことをマイクロ法人でどんどん試している最中です。
- 情報通信・インターネット
ブログ … Webサイトの企画、制作、販売、運営及び管理
せどり … 通信販売業務
Youtuber … インターネットを利用した各種情報提供サービス
プログラミング … Webサイトの企画、制作、販売、運営及び管理
Webデザイン … Webサイトの企画、制作、販売、運営及び管理
事業内容例
事業目的1
コンピュータのソフトウェア及びハードウェアの企画、研究、開発、設計、製造、販売、保守、リース、賃貸及び輸出入並びにそれらに関するコンサルティング業務事業目的2
出典元:freee会社設立
前(各)号に附帯関連する一切の事業
初めは売り上げが立たないかもしれませんが、立ち上げたばかりの会社は、赤字決算でもなんの問題もありません。
マイクロ法人の赤字決算については、以下のブログで詳しく解説しています。
3)-3 資産管理会社を作る
本業の他に資産運用益がある場合は、資産運用益をマイクロ法人の事業内容にする事ができます。
ただし、マイクロ法人では、あまり稼がずに小さい所得の法人を作る必要があります。
利益が大きい資産管理会社だと、所得が大きくなってしまうため、マイクロ法人で狙う節約効果を得る事ができないでしょう。
資産運用で大きな利益が出ている人は、法人を作ることで「個人事業主との税率の違い」と「所得分散」により節税が可能です。
しかしこの場合はプライベートカンパニーと呼ぶのが妥当かと思います。
「マイクロ法人とプライベートカンパニーの違い」について詳しくは知りたい方は、以下のブログをご覧ください。
4) 無理なく継続できる事業を選ぶ
節税・節約が注目されがちなマイクロ法人ですが、実はスモールビジネスをスタートする事にも適しています。
フリーランスの方は収入に対して、不安や焦燥感を感じることがあると思います。
そうした不安やリスクから脱却するためにも、新しい販路を仕込んでおくことで可能性という希望が生まれることでしょう。
マイクロ法人を作って、節約と新規収益を実現しましょう。
マイクロ法人は、無料の会社設立サービスの手順通りに進めれば簡単に1人で作れます。
どの会社設立サービスにするか考えている人は、各サービスの比較説明を用意しましたのでご覧ください。
私個人的には、自分が実際にマイクロ法人を作る時に利用した「freee会社設立」に一票を入れます。
会社設立サービスを利用した具体的な手順解説は、以下の記事をご覧ください。
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