すでにWebの現場に身を置いている方は経験を生かすことのできるWebディレクターへのキャリアップはおすすめです。
僕は転職を6回経験し企業でWebデザイナーからWebディレクター、さらにはWebアナリスト、Webマーケターの経験があります。
この記事では、Webディレクターへのキャリアアップに必要な知識と能力について解説します。
この記事を読むとWebディレクターへのキャリアアップについてご理解いただけます。
自分の現在位置と次のアクションプランが見えてくるかと思います。
1) Webディレクターに求められる主な知識と能力
Webディレクターは、クライアントとの折衝力やWebサイトの企画力が求められます。
さらにWeb制作に関する専門知識も必要です。
簡単に言うとクライアントの要望を受け取り、Webサイトを企画し、制作進行を行います。
幅広い知識が必要とされ、進行全体をつかめる能力が求められます。
これらの知識は業務に携わる中で身に付いてくるものなので、最初から完璧に備わっている必要はありません。
インプットし続ける姿勢が重要となります。
Webディレクターに求められる主な知識と能力は以下のとおりです。
これらの知識と能力を実務で経験し習得している人ほどWEBディレクターとしての市場価値が高くなります。
1)-1 Webサイトの企画・設計・提案
ヒアリングしたクライアントの要望から、どのようなWebサイトを制作するのかを企画・設計・提案します。
企画をもとにWebサイトのワイヤーフレームやサイトマップの設計を行います。
主なお仕事は以下です。
1)-1-1 Webサイト設計
Webサイトで必要となるページの洗い出しを行い、Webサイトを設計します。
その際にWebサイトのページ構成を定義するサイトマップを作成します。
具体的にはWebサイト全体を把握できるツリー構造マップ(ハイレベル)と、必要なページを網羅できるディレクトリマップ(ローレベル)を用意するのが一般的です。
1)-1-2 ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレームとは、Webサイトの各ページの画面設計の資料の事です。
コンテンツのレイアウトや、リンクを設置するナビゲーションなど、サイトコンセプトを設計します。
デザイナーはこれを元に制作を行います。
漏れのないように構成要素を盛り込みます。
ディレクターの業務の中で象徴的なお仕事の1つです。
1)-1-3 提案資料作成とプレゼンテーション
立案したWebサイト企画をクライアントに施策案として提案することもWebディレクターの仕事の1つです。
クライアントの要望を理解し、施策案を提案します。
その際に提案資料を用いてプレゼンテーションする必要があります。
提案資料には、与件、施策案、見込み効果、想定スケジュールなどを盛り込みます。
1)-2 Web制作の知識
Webディレクターは全ての制作スタッフの仕事を理解していることを求められます。
制作の主なお仕事はデザイン、コーディング、サーバー構築、システム開発などがあります。
全て知っていないと仕事にならないと言うことはありませんが、知識を持っているWebディレクターの方が、関係スタッフからも信頼されて問題発見の確率も高くなります。
主な制作のお仕事は以下です。
1)-2-1 Webデザイン
Webデザインとは、パソコンやスマートフォンなどのWeb上に表示されるページのデザイン(見た目)の制作を行うことを指します。
Webサイトの制作を指すことが多いですが、WebサービスやランディングページのデザインもWebデザインに含まれます。
ユーザーの挙動や競合サイトなどを把握しデザインを制作します。
Webサイトの規模や仕様よっては、コーダーやシステムエンジニアと密接に連携して制作する必要があります。
1)-2-2 コーディング(プログラミング)
コーディングとは、マークアップ言語と呼ばれるHTMLと、CSSを使ってコードを書き、WebサイトやWebサービスを構築する事です。
デザイナーからデザインを受け取り、WebサイトやWebサービスを構築していきます。
ブラウザ上で想定した表示と挙動になるように調整します。
1)-2-3 サーバー構築
サーバーとはオンライン上のWebサイトを公開するためのコンピューターのことです。
Webサイトを公開するためには、サーバーが必要です。主にレンタルサーバーなどのホスディングサービスを利用する場合と、自社でサーバーを構築する場合の2つに分けられます。
サイトの仕様や規模によってどんなサーバーにするかを検討します。
1)-2-4 CMSとデータベース構築
データベースとはコンピューターで集積・整理された情報群のことです。
CMSとはWebサイトのコンテンツを一元的に保存・管理するシステムのことです。
CMSをサイトに搭載すると、SNSの記事をアップするような感覚で管理画面からコンテンツを更新できるようになります。
製品情報や記事などの情報がたくさんある場合にはデータベースが必要になります。
またCMSで情報を更新・管理する場合にもデータベースが必要です。
例えばオウンドサイトやポータルサイトなどの場合、バックグラウンドでたくさんのデータを管理するためにデータベースを使います。
1)-2-5 システム開発
システム開発とは、WebサイトやWebサービスの「仕組みを作ること」を指します。
Webサイトの問い合わせフォームや会員登録によるログイン機能などを搭載するにはシステム開発が必要です。
バックエンドの象徴的は業務といえます。
1)-3 プロジェクトマネジメント
Webディレクターは、プロジェクトの全体像を把握している必要があります。
主にスケジュール管理と制作進行管理がそれに当たります。
PM(プロジェクトマネージャー)という側面が強い場合は、プロジェクトの上流にコミットする事が要求されます。
プロジェクトによって、Webディレクターはプロジェクトマネジメントのスキルを求められる事があります。
以下では、プロジェクトマネジメントの主な工程をご紹介いたします。
1)-3-1 課題抽出と解決プロセス
プロジェクトマネジメントでは、まず課題を把握し解決プロセスを導き出します。
目的に対してヒアリング内容やデータの測定結果から課題を抽出します。
次に抽出した課題の対策としてプロセスを決定します。
課題抽出例:競合サイト調査、ヒューリスティック分析
解決プロセス例:デザインリニューアル、SNSマーケティング
1)-3-2 スケジュール管理
遅延なくプロジェクトを進行するために、タスクをスケジュールに落とし込みます。
多くのプロジェクトが失敗する原因には、スケジュールの遅れや計画のズレが関係します。
納期を超過してしまうとはクライアントからの評価は下がります。
またタイトすぎるスケジュールは、各スタッフへの負担を強いることにつながります。
ガントチャートなどを利用し、達成に際して無理がなく最短の形で納品できるスケジュールを設定する必要があります。
1)-3-3 進捗管理
進捗管理とは、案件やプロジェクトの実働を把握し、作業計画に遅延が起こらないように管理する事です。
チームメンバーのタスクの進捗度を確認し、遅延が発生している場合にはスケジュールの見直しやタスクの変更を行います。
納期と品質を守るために、各タスクの進行状況に気を配ります。
1)-3-4 成果物の品質管理
成果物の品質次第でプロジェクトの成否が決まります。
成果物の品質を限られたリソースで向上させられるかが重要です。
品質管理の基準を明確に定めておき、それによって諸作業へのフィードバックや結果のレビューなどを行い、より良い結果につながるよう改善していきます。
2) Webディレクターの市場価値と求人傾向
結論からいうと、Webディレクターの市場価値は高いといえます。
この記事でお伝えした通りWebディレクターの業務は多岐にわたります。
つまり知識と経験を備えた人材であるということになります。
そうした人材はどの現場でも必要とされています。
またWebディレクターが求められるようになった背景に、企業のWebプロモーションの増加が挙げられます。
より効果的な施策を打ち出すためには、WebサイトやWebサービスの品質に関わるWebディレクターの存在が大きなものとなっているのです。
Webディレクターは、目指すキャリアとして将来性のある職種といえます。
さらに一歩踏み出すのに情報を得たい人は、まず転職エージェントに相談することをお勧めします。
以下に僕のおすすめの転職エージェントをご紹介します。
どのエージェントも僕がお世話になったことのあるエージェントサービスです。
選考の可能性を高くするために複数のエージェントに登録するといいと思います。
まずアクションを起こすことであたらしい環境の扉が開くはずです。
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